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物流業界ニュース(物流/運送情報)

日通総研「貨物輸送の見通し」 国内輸送量は2年連続増加

 「荷動き」は3年半ぶりプラス転換

日通総合研究所(本社・東京都港区、宮近清文社長)は22日、2017年度の経済と貨物輸送の見通しを改訂し、発表した。17年度の国内貨物総輸送量は対前年同期比0.4%増の48億540万tとなり2年連続で増加となる見通し。併せて、国内向け出荷量「荷動き指数」速報値を発表。それによると7〜9月実績の指数は4〜6月実績より3ポイント上昇「2」となった。14年4〜6月期以降、荷動き指数は水面下を推移していたが14期ぶりにプラスに浮上した。

消費関連は0.7%増、建設は1.0%増

会見に出席した佐藤信洋プリンシパルコンサルタントは国内経済の概況について「実質経済成長率は前年度の1.3%増よりも若干加速する1.4%増と予測した。個人消費や公共投資が好調で、設備投資、住宅投資も引き続き堅調に推移している。内需が景気のけん引役を務めている」と語った。国内貨物の総輸送量について「0.4%増と2年連続での増加を見込んだ」と述べた。

品類別に見ると、消費関連貨物は個人消費が上向くなか、食料工業品を中心に0.7%増の14億3360万tと見込み、生産関連貨物はアジア向け需要を受けた一般機械が伸びるとともに、好調な自動車生産に伴い自動車・自動車部品や鉄鋼などの増加などにより1.0%増の15億9570万tと予測。建設関連貨物は、公共投資による耐震補強などインフラ関連需要や住宅投資の増加を受け、上方修正したものの、伸び率は水面下の0.5%マイナスの17億3070万tと見込んだ。

営業用トラック輸送量は2年連続プラスに

モード別の輸送量は〈表〉の通り。JR全体は1.3%増と3年連続のプラスと見込んだ。コンテナは自動車部品、特積み貨物の堅調な推移を受け前年度のマイナスから2.0%増へ、車扱は石油輸送の伸び悩みを受け0.2%減と予測。

営業用トラックは機械機器、鉄鋼など生産関連貨物の増加や消費関連貨物の堅調を受け1.1%増と2年連続での増加を見込んだ。特積みトラックは3.3%増(上期3.6%増、下期3.1%増)の6710万tと予測。

内航海運は建設関連、鉄鋼などの増加や堅調な石油輸送により1.7%増。国内航空は、宅配貨物の回復などを受け4年ぶりのプラスと予測した。

国際貨物は輸出入ともに好調が続く

外貿コンテナの輸出は中国向けの好調を受け2年連続の増加となり、輸入は個人消費の伸びが前年度を上回ることから消費財は堅調に推移する他、一般機械の増勢を受け2年連続のプラスを見こむ。

国際航空貨物は輸出・輸入とも2年連続のプラスと予測。輸出は全体の7割超を占めるアジア向けの好調を受け9.8%増。輸入は半導体関連や機械部品の増勢拡大により8.6%増と予測した。

荷動き指数が3年半ぶりに水面下から脱出

国内向け出荷量「荷動き指数」の7〜9月の実績(速報値)は「2」となり、14年4〜6月以来、13期連続のマイナスからプラスに浮上した。4〜6月期で上昇傾向があきらかになり、今期は「8」を予測していたが、夏期の長雨などにより食料品、衣料品などの需要が予想よりも伸びなかったことが影響し、指数の予測は6ポイント下振れした。佐藤氏は「荷動き指数が3年半ぶりにプラス転換した。景気回復基調が鮮明になったのはまちがいない」と述べた。

トラック運賃は傑出した上昇基調を示す

運賃・料金の実績と見通し(速報値)をみると、全モードがプラスで総じて上昇傾向にある。なかでもトラックについては、一般トラックの7〜9月実績が「12」となり、10〜12月見通しが「21」と9ポイント上昇し、特積みは7〜9月実績「13」から10〜12月見通しが「23」と10ポイント上昇と他モードと比べ、傑出した上昇基調を示した。佐藤氏は「長引くドライバー不足や、最近の大手宅配業者の相次ぐ運賃値上げの動きなどもあり、荷主では運賃上昇を予測している」と指摘した。

カーゴニュース 10月3日号

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