キーワードでわかる富士物流

富士物流の強みについて、キーワードでご紹介します。

3PL

3PLという言葉は一般的に「物流全体を一括して請負い、商品を売る荷主の立場に立ってロジスティクスサービスを戦略的に提供すること」とされています。つまり、荷主側は、商品開発や研究、販売活動といった本業に専念し、また、物流が企業の重要な経営課題として見直されている中で、複雑に高度化する物流をプロの専門家に任せてしまおうという考えです。しかし、3PLをメインとする会社も世の中には数多く存在する中で、富士物流はどのようなサービスを提供してライバルに差をつけているのでしょうか?

もともと電機メーカーの物流子会社出身である富士物流は、製品の生産にまつわる生産物流、販売物流はもちろんのこと、調達、アフターサービスなど、その前後の川上・川下の物流を併せたトータルな物流を構築することが大得意。また、独自の改善技術(FKS)や物流システムの導入による物流改革を提供することで他社と違った色を出しています。現在富士物流ではこの特色を活かして「3PL業界のリーディングカンパニー」になることを全社の目標としています。

ライフサイクルロジスティクス

製品には、生産から消費までに流通の過程があり、また、消費者が製品を使っているあいだも故障した製品を修理(保守)するといったアフターサービスがあります。その後、使われなくなった製品はいったん市場からは姿を消すものの、リサイクルされるなどして再び製品価値を持って市場へ流通し消費されます。この一連の循環した流れを一般的に「製品のライフサイクル」と呼んでいます。

富士物流では、得意とする3PLの中で、特に情報関連機器の分野において、このライフサイクルに応じて一貫したトータル物流の提案に注力しています。店舗でのPOSレジを機器の例にあげると、納品先である各店舗にあわせた機器の設定や店舗での機器の設置、その後の修理(保守)といった各段階を、これまでは顧客がそれぞれの役割ごとに専門の業者へ依頼をしていました。これに代わって富士物流が一貫して行うことで、顧客側の負担を減らし、かつ全体を無駄なく効率的にまとめることで結果的に全体にかかるコストを削減することができます。

技術力

長年メーカーの物流子会社として培ってきた独自の技術力を持っていることも、富士物流の特徴の一つです。例えば、顧客ごとに製品の管理方法が異なる場合は、倉庫管理システム(WMS)を顧客仕様に自社で開発したり、先進的な取り組みでは、RFID技術を独自に応用して自動化を図ったりしています。また、日々の現場作業における改善活動にも技術が詰まっていて、このように様々な技術を持ち合わせながら、他社とは違ったサービスを提供しています。

カイゼン(FKS)

富士物流は、メーカーの物流子会社であった特徴から、物流会社でありながら会社設立以来、品質にこだわる“QC(品質管理)活動”に継続的に取り組んできました。この文化をベースに、2004年にトヨタ自動織機と業務・資本提携(2004年~2010年)を行なったことで、トヨタ生産方式(TPS)を直接学び、物流の現場改善へと取り込んできました。以降、改善手法を専門的に習得した社員を中心に日々の「弛まぬ改善」に取組んでいます。現在は、その改善手法を当社の技術“FKS(富士物流改善方式:Fujibuturyu Kaizen System)”として継承し、ノウハウを蓄積しています。

RFID(ICタグ)

国内の労働人口が減少する一方で、ネット通販市場の拡大を背景に国内の取扱い物量は増加を続けています。このような中で、物流業界ではいかに人手をかけずに作業を行なえるかといった、いわゆる“省人化”への取り組みが注目されています。また、AIに代表されるように、情報技術はますます高度化し、Iotの流れの中で高度な技術を使った省人化への対応が、これからの物流業界には必要とされています。富士物流では、このような需要に応じるべく、先進的な取り組みの一つとして、RFID技術を使った物流サービスにも取り組んでいます。

RFIDとは、ICチップに製品の仕様や製造番号といった固有の情報を記録し、電波など無線通信によって非接触で情報を読み書きする自動認識の技術です。みなさんの身近なところでは、鉄道やバスなどを利用する際の非接触型のICカード乗車券などに使われています。

このRFIDを物流分野で活用した場合、これまで商品のバーコードを1点ずつ読み取って出荷検品していたところを、RFIDを使うと電波を使っていつくもの商品(ICタグ)を一気にまとめて読み取ることができるなど、飛躍的な作業の効率化が期待できます。

富士物流では、文書コンテナや電機・電子部品などの取扱いでこの技術を取り入れています。また、倉庫内の省人化と管理制度の向上、作業のスピードアップを目指して、自動で商品タグを読み取ることができる“棚卸ロボット”の開発と実用化にも取り組んでいて、ライバルに差をつけるための強みとして力を入れています。

グローバルロジスティクス

昨今、経済のグローバル化とともに企業の生産拠点の海外移転が進む中で、物流業界では、全世界を視野に入れたグローバルロジスティクスの展開が必要とされています。富士物流では、国内に3ヵ所、海外に8ヵ所ある国際物流拠点をベースとして、また、三菱倉庫グループの海外拠点や国際輸送網といった幅広いネットワークを活かして、顧客に対し“グローバルで最適な物流”を提供しています。これからもサービスの拡充を図るとともに、顧客ニーズに応じたエリアへの展開にも積極的に取り組んでいきます。

海外拠点
  1. 1富士国際貨運(中国)社
  2. 2富士物流(上海)社
  3. 3富士物流(香港)社
  4. 4富士物流ヨーロッパ社(オランダ)
  5. 5富士物流ヨーロッパ社 フランクフルト支店(ドイツ)
  6. 6富士物流マレーシア社
  7. 7富士物流マレーシア社 ジョホール支店
国内拠点
  1. 8<国際フォワーディング部>東京業務センター