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NY原油が12年ぶりに30ドル割れ、ドバイ価格は25ドル台も

原油価格の大幅安いつまで続く?軽油の店頭価格は11週連続安に

12日の米国市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が続落し、一時、原油先物価格が12年ぶりに1バレル=30ドルを下回った。ひと足先に30ドル台を割ったアジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格も12日には反落して、取引の中心となっている3月渡しは1バレル=25.90ドルと、前週末と比べて3.70ドルの大幅安となっていた。こちらも12年2ヵ月カ月ぶりの安値となった。

これは、かつて石油製品を「爆食」していた中国経済の先行き不安と、外国為替市場でのドル高が原因といわれており、この2つの要素がからんで人民元がさらに切り下げられるならば20ドルもある、という見方も出てきているほど。

こうした中、資源エネルギー庁が発表している12日時点の軽油価格は1リットル=103.2円と前週の104.3円円と比べて1.1円の値下がりとなった。これは11週連続の値下がり。

軽油安はトラック運送事業者にとっては朗報だが、はたしてどこまで続くか。ドライバー確保のための労働条件向上の原資となるかに今後の注目は移っていきそうだ。

●03年から始まった軽油価格の上昇トレンドが終焉?

原油価格の高騰が始まったのは、2003年からだと言われている。

1980年代後半から90年代にかけての原油の平均価格は1バレル=20ドル以下で推移していたが、03年の原油価格は平均31ドル、04年が41ドル、06年が57ドルと上昇。

日本国内の軽油価格も03年度には年間平均で1リットル=64円だったが、07年には108円まで上昇し、原油のWTI価格が08年1月に1バレル=100ドルを突破すると7月には140ドル台を記録。リーマンショック直前の08年8月には軽油価格も1リットル=143円58銭に達した。WTI価格はリーマンショック後、いったん1バレル=33.55ドルの最安値を付けた後は再び値上がりを続け、12年3月には1バレル=124ドルを付けていたが、その後は米シェールオイルの増産や、中東産油国の増産、中国経済の減速などを背景に値下がりが続いてきた。

かつての値上がり要因となっていた中国の需要をみると04年に15.6%増と2ケタ増となっていたが、15年11月には前年同月比で約1年4カ月ぶりにマイナスとなるなど最近では低調な状態が続いている。

12日のWTIの終値は1バレル=30.44ドルだったが、一時は29.92ドルと03年12月以来の安値をつけており、今後もFRBの利上げによるドル高が続くと予想されているために、ドル建ての原油先物価格は下降トレンドが続くという見通しが囁かれている。

●全ト協調査では11月の軽油価格は5ヵ月ぶりに上昇したが...

全日本トラック協会(星野良三会長)によると11月のローリー買いの軽油価格は前月比4円46銭高の1リットル=82円4銭と5ヵ月ぶりに上昇した。9月、10月と09年6月以来の70円台をつけたが、そこからはいったん上昇したことになる。しかし、原油安の中で、今後は下落が予想される。

トラック事業者の利用する軽油の基準となるローリー買い価格はリーマンショック後の混乱を除けば、07年から1リットル=100円を超えていたが、14年7月の120円36銭をピークに下落トレンドに入ったようだ。

今後は約1割のコストを占めるといわれる燃料油価格の下落による原資を、ドライバー確保にどれだけ活用できるかに注目が集まりそうだ。

カーゴニュース 1月19日号

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