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物流業界ニュース(物流/運送情報)

物流連 「手荷役の実態アンケート」中間報告を発表

手荷役の理由は「パレットによる積載率低下」敬遠

日本物流団体連合会(物流連、工藤泰三会長)のユニットロードシステム検討小委員会(増井忠幸座長 東京都市大学名誉教授)は19日、物流業が直面する人手不足問題への取り組みの一環として、「手荷役の実態アンケート調査集計結果『中間報告』」をとりまとめ、公表した。

アンケートの主な調査項目は、(1)幹線輸送において手荷役が行われている実態について、(2)手荷役が多いと思われている品目(業種)について――だった。アンケート調査票は、対象先別に、トラック運送・通運用と物流拠点用の2種類だった。

アンケートの調査対象は174社(物流連会員79社、全日本トラック協会会員75社、全国通運連盟会員20社)。調査票の発想は15年11月20日から12月9日にかけて行った。「トラック運送・通運用」アンケートは全174社に発送し、44件(25.2%)回収した。「物流拠点用」アンケートは物流連会員79社に発送し、21件(26.5%)回収した。手荷役の頻度を「最も多い」「多い」「少ない」の 3段階で分類して、対象作業がある輸送モードのすべてを対象にアンケートを行った。

●「大型トラック」、「鉄道コンテナ」はドライバーによる実施が多い

手荷役実施の絶対数が多い順に、大型トラック、鉄道コンテナ、海上コンテナ、航空貨物となった。

手荷役の実施者は、大型トラック・鉄道コンテナはドライバーが多く、海上コンテナは施設側が実施する傾向が見られた。

手荷役実施の頻度が「最も多い〜多い」の回答が多かった輸送モードは、鉄道コンテナ(積・卸)、大型トラック(積・卸)、国内航空貨物(積・卸)がドライバーの実施において多かった。国際海上コンテナ(積・卸)では施設側の実施で多かった。

●「日用品・雑貨」「青果物・米」「加工食品(飲料除く)」の手荷役が多い

手荷役作業の実施が多い事業所の主な取扱品目は、多い順に「日用品・雑貨」、「青果物・米」、「加工食品(飲料除く)」となった。これらの品目では手荷役が多いと推測され、すべての輸送モードで手荷役の実態があると予測される。

輸送モード別の主な取扱品目の内訳は、陸運では「チルド・冷凍食品」「自動車部品」「金属製品」が多かった。通運では「青果物・米」「紙、印刷物、書類」「飲料品」が多かった。総合物流では「衣料品」「玩具・家具」「家電・電子電気機器」が多かった。最も回答数の多い「日用品・雑貨」は、すべてのモードで取り扱われている傾向が見られた。

●パレット化されている荷を手荷役で積み直し

積込み時の作業状況では「パレット・台車などからバラ積み」が最も多かった。荷卸し作業時の作業状況は「バラをパレットに積み直して荷卸し」が最も多かった。次いで「バラ積みの状態で荷卸し」が多かった。もともとパレット化されているものをバラして手荷役して積込んで輸送し、到着時に、手荷役によりパレットに積み直している状況が多くの割合を占めることが確認できた。

物理的にはパレット化可能であるにも関わらず、輸送にパレットを利用できていないことがうかがわれた。

●手荷役の理由――パレット運用面での理由が多い

手荷役が行われる理由について、「荷主が積載量を多くしたいから(パレット輸送を行うと積載効率が下がるため)」が最も多かった。次いで「荷主がパレット等を流出させたくないから。又は、パレット等の利用を認めていないから」「パレットはあくまで保管用であり、輸送用には使用されないから」となっており、荷主のパレット運用管理面での理由が多いことが見られた。

また、手荷役を行う貨物の荷姿では「段ボールケース」が最も多かった。次いで「紙袋」「袋物」となった。

●手荷役費用の把握と収受では半数以上が収受できず

手荷役にかかる作業費用の把握については、「できている」「ほぼできている」が61%で半数以上となったが、「費用の収受ができていない」が54%となった。

費用をほぼ把握している19件の回答のうち半分以上の10件が費用を収受していないことが推測され、手荷役作業の費用を把握していながら負担してもらえていないことがうかがわれた。

●手荷役改善に必要なこと――パレット化推進と荷主・元請けの協力

「パレット化の推進」、「発荷主.元請けの協力」、「着荷主の協力」、「付帯作業の料金化」の順に高かった。これらに続いて「待機時間(発側・着側)」の改善、「カゴ車(台車)の導入」があがった。

●荷主にアピールすべきこと――手荷役サービスへの危惧

手荷役サービスを危惧する声が大きかった。回答では、「手荷役サービス継続の危惧」が最も多く、次いで「改善基準告示の遵守」「新たな人材確保の難しさ」が同数で続いた。物流拠点からの回答では「残業代の割増引き上げによるコスト増」が最も多かった。

アンケート結果「中間報告」の詳細は物流連WEBサイトで閲覧できる。

http://www.butsuryu.or.jp/images/teniyakutyukanhoukoku.pdf

カーゴニュース 4月26日号

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