1. 【富士物流TOP】
  2. 物流業界ニュース
  3. 2016年6月
  4. 15年度の売上高物流コスト比率は4.63%、3年連続で低下

物流業界ニュース(物流/運送情報)

15年度の売上高物流コスト比率は4.63%、3年連続で低下

JILS「物流コスト調査」日本のマクロ物流コストは44兆3109億円に

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)はこのほど、2015年度「物流コスト調査報告書」の概要を公表した。それによると、15年度(調査対象年度は14年度)の荷主企業(全業種)の売上高物流コスト比率は4.63%となり、前年度から0.07ポイントの下落となった。13年度以降、3年連続での低下となった。また、主要製造業(15業種)を対象にした売上高物流コスト比率は5.95%で、前年度から0.04ポイントの上昇となった。

●全平均比率は低下も、主要製造業は増加

調査対象となった14年度は、好調な内需や円安を背景に企業収益が総じて改善に向かったほか、燃料価格も低下傾向で推移したことから、売上高に対する物流コスト比率が低下したことが考えられる。

ただ15年度調査の有効回答数215社のうち、2年連続で回答した163社の比率は4.70%で前年度から0.08ポイント上昇している。このため、14年度のみ回答した企業37社と、15年度のみ回答した52社の入れ替わりが全平均の低下につながったと推測される。

主要製造業(85社)を対象とした売上高物流コスト比率も上昇しており、JILSでは「留意が必要」と注釈している。

また、業種大分類別のコスト比率では、製造業が4.62%(0.05ポイント減)、卸売業が4.70%(0.17ポイント減)、小売業が4.75ポイント(0.05ポイント減)で、その他(建設業、外食業など)が3.96%(0.29ポイント増)となった。

●機能別構成比では保管費がアップ

物流コストの構成比を物流機能別、支払形態別、領域別で見ていくと、まず物流機能別は輸送費56.6%(前年度比0.6ポイント減)、保管費16.3%(1.3ポイント増)、包装費5.6%(0.1ポイント増)、荷役費15.5%(0.7ポイント減)、物流管理費6.0%(0.1ポイント減)となり、保管費の構成比が増えている。

支払形態別の構成比では、自家物流費15.3%(1.1ポイント増)、対物流子会社支払物流費13.9%(2.5ポイント増)、対物流専業者支払物流費71.4%(3.6ポイント減)となり、物流事業者への支払分が減っていることが明らかになった。

また、領域別の構成比では、販売物流費73.1%(2.0ポイント減)、社内物流費21.8%(1.8ポイント増)、調達物流費5.1%(0.1ポイント増)となった。

●マクロ物流コストはリーマン前の水準に

日本のマクロ物流コスト(13年度)は44兆3109億円と推計。10年度以降、4年連続での増加となった。構成比は輸送コスト29.8兆円、在庫コスト13兆円、管理コスト1.6兆円。GDP(名目値)に対するマクロ物流コスト比率は9.17%で、前年度から0.05ポイント下落した。

一方、米国のマクロ物流コストは約1兆3850億ドルで09年以降、5年連続で増加した。日米とも、08年度後半に起きたリーマンショックによりマクロ物流コストが大きく低下したが、いずれもリーマンショック前の水準に回復しつつある。

カーゴニュース 6月7日号

powered by cargo news

富士物流は、物流・倉庫ソリューションの一括アウトソーシング(3PL)を実現します。