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物流業界ニュース(物流/運送情報)

軽油、5月のローリー価格は70円超?小売価格はすでに103円に

60円台は終了?原油価格の回復で軽油価格の値上がり基調強まる

軽油価格の上昇が続いている。
 全日本トラック協会(星野良三会長)が毎月発表している軽油価格調査によると、4月のローリー買いの軽油価格は前月比3円1銭高の1リットル=69円73銭と5ヵ月ぶりに上昇したが、5月も引き続き上昇して70円台に戻りそうだという。

各地区の中堅、大手トラックの経営者に聞いてみても「5月は1円程度上昇し、6月も同じぐらいの値上げとなりそうだ」という答えが多かったが、山口県のある事業者は「3〜4円の値上げを通告され、とてもじゃないがムリだと交渉に入っている」という。
 貨物量の伸び悩みから、昨年までのような運賃・料金の値上がりが期待できない中、トラック経営者は軽油価格の下落によるコストダウン効果でひと息つけていた。

そうした中、すでに給油所小売価格は103円まで上昇しており、夏場のドライブシーズンに向けた価格上昇は頭が痛そうだ。

また、トラック業界の関係者からは「大幅な軽油価格上昇が始まる前に、中小事業者も早くサーチャージの届出をしないと荷主から転嫁が受けられない可能性が強まる」と警戒する声も出始めている。

●給油所小売価は103円、ガソリンは14週連続の値上がりで123円台に

毎週、エネルギー庁が発表している給油所小売価格はすでに大幅な値上がりが続いている。
 13日時点のガソリン価格は1リットル=123.6円で前週の122.5円と比べ1.1円の値上がりとなった。これは14週連続の値上がり。都道府県別の値動きを見ても、値上がりは43都道府県に及んでおり、横ばいは1府、値下がりは3県のみだった。
 軽油価格も1リットル=103.5円と前週の102.8円から0.7円値上がりした(こちらは5週連続の値上がり)。

●12年ぶりの60円台は5月で終わり?

全日本トラック協会(星野良三会長)によると4月のローリー買いの軽油価格は前月比3円1銭高と5ヵ月ぶりに上昇したものの1リットル=69円73銭と60円台が続いていた。

この60円台という水準はトラック事業者にとっては馴染みのある価格帯で、軽油価格は1990年代後半からリッター60円台が続いた時期が長かった。変化が始まったのは04年から。04年9月に70円台に突入して以降、05年には80円台、06年には90円台、07年には100円を突破して、リーマンショックのあった08年8月には143円まで上昇した。

その後、いったん大幅に下げた後、ジリジリと値上がりが続き、14年7月には戻り高値となる120円を付けた。その後は下落が続き、今年2月の67円69銭、3月の66円72銭はリーマンショック後の急落時に記録した72円85銭(09年3月)の底値を下抜く水準となり、4月も5ヵ月ぶりに上昇したものの12年ぶりの60円台は続いていた。

こうした動きは昨年からの原油価格の下落によるもので、6月中旬にはニューヨーク市場の原油相場が11ヵ月ぶりに再び1バレル50ドル台に上昇した場面もあった。
 「荷動き不振でトラックの利用が大きい軽油はだぶついているという話しもあり、元売り主導による一方的な卸価格の引き上げは進まないかもしれない」というトラック関係者もいるが、少なくとも原油価格の回復基調は遅れて波及するとみられている。

カーゴニュース 6月21日号

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