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  4. 【危コン協総会】フレキシタンクの液体化学品輸送禁止を要請

物流業界ニュース(物流/運送情報)

危コン協総会 フレキシタンクの液体化学品輸送禁止を要請

 安全で円滑な危険物物流の実現を図る

日本危険物コンテナ協会(大森寿明会長)は6月29日に総会を開催し、2015年度の事業報告と収支決算および、16年度の事業計画と収支予算を承認した。16年度は請願を続けてきた移動タンク貯蔵所設置許可制度の見直しに加え、新たに「フレキシタンク(フレキシブルコンテナ、フレキシバッグ)」による液体化学品の運送禁止も関係省庁に要望する。このほか、危険物の輸送に関する国際・国内諸規則の研究と情報収集、関係法・規則の講習会、物流施設の見学・研修会などの活動を継続し、安全で円滑な危険物物流の実現を図る。

フレキシタンクは20ftのドライコンテナ内にコンテナサイズのポリエチレン製バッグを設置し、液体を充填して海上輸送する容器。非危険物の液体輸送などに主に用いられるが、07年10月1日に危険物の規制に関する法令の一部が改正されたことで、第四類第3石油類、第4石油類および動植物油のうち、引火点が130℃以上の貨物をフレキシタンクで輸送することが認められた。液体輸送コストを大幅に削減する手段として注目される一方で、最近はバッグが破袋したことによる漏えいや、輸送車両の横転などフレキシタンク輸送中の事故が多発。一部の港ではフレキシタンク入りの危険物を運ばないなどの動きも出ているようだ。

他方で、ISOタンコンテナは容器として高い強度を持ち安全性を確保するが、危険物移動タンク貯蔵所としての規定が適用されるため、コンテナと車両一体での許可取得が求められており、新たなタンクコンテナを積載する度に変更届が必要となるなど、厳しい規制の下にある。こうした状況を受けて、協会では今年度、フレキシタンクによる液体化学品の運送を禁止するとともに、液体化学品の運送については移動タンク貯蔵所として規制することを要望。同時に、移動タンク貯蔵所設置許可制度におけるタンクコンテナの「軽微な変更届」を廃止し、IMDGコードに合致したコンテナであることの証明書(定期検査証の写し)と設置許可を受けたセミトレーラであれば届けなしの運行を可能とすることも引き続き求めていく。

また、4月に発生した熊本地震については熊本市や熊本県に対してISOタンクおよびIBCによる給水支援を提案したが、被災地側の要求する事項協会側の提供機能が合致せず、援助にはつながらなかった。これを受けて、今後は震災発生時などの被災地支援に協力できる体制も整えていきたいとした。

なお、役員の変更では平岩寿朗理事(日本車輌営業部長)が退任。監事には橋本武昇氏(ニヤクコーポレーション取締役常務執行役員)に代わって尾崎智裕氏(同社執行役員営業第4グループ部長)が就く。

総会で大森会長(日本ホテル)は「世界的には英国のEU離脱による円高や株安など政情が不安定だが、危険物を扱う仲間たちはきちんとした戦略を講じて世の中のために取り組む必要がある」と挨拶。吉羽眞知夫副会長(エクシィフワールドワイドインク)は「激動の一年になりそうで、先が読めない中を進んでいる状況だが、物流は人間の血液と同じで止めるわけにはいかず、今年も頑張りましょう」と述べた。

カーゴニュース 7月5日号

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