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物流業界ニュース(物流/運送情報)

低調続くトラック荷動き、今期は横ばい基調か・・・

 運賃値上げ一巡、軽油価格上昇で利益面でも苦戦

特積トラックを中心としたトラック荷動きが芳しくない。
 本紙調査による特積大手・中堅の輸送実績(10社による単純平均)を見ると、4月と5月の輸送量は前年比101.2%、102.5%と前年実績を上回っているものの、大きな荷動きの好転はない状況。また、収入に関しては物量の伸びを下回っている状況が続いており、長らく続いてきた運賃料金の適正収受の成果が一巡したかたちだ。

国内消費が低空飛行する中、今期のトラック荷動きは、いまのところ大きな好転は見込めない状態。当初、来年4月に予定されていた消費税の再増税も延期となり、駆け込み需要が見込めないことに加え、前期までトラック各社の利益源泉となっていた軽油価格が上昇基調に転じていることもあり、先行きは楽観できない状況が続きそうだ。

●ここにきて、物量と収入の伸び率が逆転

当初は輸送量が前年実績を下回る中にあっても、収入は適正運賃料金の収受活動が奏功して前年を上回る基調で推移してきた。その傾向は15年度半ばまでは続いていたが、年度後半からは輸送量の伸び率を下回る月が目立ってきた。これは、輸送量が伸び悩み、軽油価格も下落する中で、適正運賃収受が一巡したことによるものだと考えられる。

今期に入っても、輸送量はかろうじて前年プラスを維持している一方、収入の伸びは輸送量の伸びを下回る状況が続いている。ある特積トラック中堅の担当者は「ここ1〜2年はドライバー不足を理由に運賃値上げや不採算荷主からの撤退などで収益改善が一定程度進んだ。しかし、昨年度後半以降は荷動きが停滞していることに加え、軽油価格が下がっていることもあり、運賃値上げを要請できる状況ではない。現状維持をお願いするのが精一杯」だと語る。

●軽油価格上昇、値上げ一巡で、今期は利益面で苦戦も・・・

日通総合研究所が先ごろ改訂した2016年度の国内貨物輸送量の見通しによると、営業用トラックは15年度と同様、0.1%増(上期1.1%減、下期1.1%増)の微増にとどまる予想。このうち特積トラックの輸送量は15年度の0.6%増に引き続き1.7%増(上期1.3%増、下期2.1%増)となる見通し。

概ね下期以降の回復に期待しているようだが、トラック各社の予想は「物量的には前期並みを想定している」と手堅い。消費増の再増税が延期になり、駆け込み需要が期待できないことに加え、国内消費の回復も大きくは望めないと見ている。「下期以降、若干改善してくるとは見ているが、大きくは期待していない。あとは猛暑によって夏場の輸送需要がどこまで伸びるか」という見解が多い。

昨年度のトラック各社の決算は、輸送量が大きく伸びない中で、適正運賃収受や軽油価格の大幅下落の恩恵を受け、売上げは横ばい基調だったものの、営業利益は大幅な増益を記録した企業が多かった。しかし、今期に関しては、軽油価格が上昇局面にあることに加え、運賃収受も一巡していることから利益面で苦戦する企業が増えそうだ。

カーゴニュース 7月7日号

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