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物流業界ニュース(物流/運送情報)

経産省 世界の石油化学製品の需給動向、引き続きアジアが需要の伸びをけん引

 米国シェール革命、17、18年をピークに1000万トン超の能力増強

経済産業省の世界石油化学製品需給動向研究会は、エチレン系・プロピレン系誘導品および芳香族製品等の石油化学製品について、2020年までの世界の需給(需要、生産能力、生産量)の動向をまとめた。

中国の石炭化学の動向では、炭化学プロジェクトは、公表済の50近い計画(エチレン換算で約1億7000万トン)のうち、稼働済みのものも含め、17年末までに18プロジェクト(585万トン)が実行される見込み。しかし、原油安等の影響により、全体的に稼働予定時期に1年程度の遅れが見られ、18年以降、どの程度実行されるかは不透明とされる。

エチレンの生産能力は、ナフサクラッカーも含めた新増設計画の進展に伴い、2億1000万トン(14年)から3億1000万トン(20年)まで増加見込み。プロピレンについては、PDHの新規プロジェクトが増加し、MTPも合わせたプロピレンの生産能力は2億4000万トン(14年)から3億7000万トン(20年)まで増加すると見込まれる。

米国のシェール革命の影響では、シェール由来の新増設エチレンプロジェクトは、原油価格の値下がりによる優位性の低下や建設コストの上昇等の影響を受けるものの、ナフサに対する絶対的な価格競争力は変わらない状況。

昨年調査では、エチレンプラントの稼働開始時期に遅れが見られたが、今回調査では全体として稼働が早まる方向で、17、18年をピークに1000万トンを超える能力増強が引き続き見込まれる。その結果、エチレンの生産能力は2億7000万トン(14年)から3億4000万トン(20年)まで増加するとみられる。

世界全体のエチレン系誘導品の需要量の伸び率は、東アジアで鈍化傾向も見られるが、引き続きアジアが需要の伸びをけん引し、14〜20年で年平均3.6%(07〜14年の実績は年平均2.2%)を予測。プロピレン系誘導品は14〜20年で年平均4.3%(07〜14年の実績は年平均2.6%)の見込み。今後も引き続きアジアが需要の伸びをけん引していくものと見られるが、今後の経済成長率が鈍化することにより小幅な需要の伸びに止まることも考えられる。

エチレン系誘導品の需給バランスは、中国では石炭化学の進展に伴い生産能力が増加するものの、それを上回る勢いで需要が増加し、20年には需要超過幅が2200万トン(14年1600万トン)に広がる見通し。一方、中東ではイランでエチレンプラントの建設計画が新たに具体化しており、20年には2200万トン(14年1600万トン)の供給超過になると予測。北米では供給超過幅が20年には8100万トン(14年6700万トン)に広がる見通しとなっている。

プロピレン系誘導品の需給バランスは、中国では14年に需要超過幅が5200万トンに達して以降は、PDHプロジェクト等の進展に伴い、20年には500万トンまで需要超過幅が減少する見通し。

カーゴニュース 7月14日号

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