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物流業界ニュース(物流/運送情報)

荷動き低迷長期化でトラック運賃が下落トレンドへ

 一部で値下げの動きが顕在化、スポット運賃指数も4ヵ月連続前年割れ

トラックの荷動き低迷が続く中、運賃値下げの動きが徐々に顕在化し始めている。適正運賃収受の動きが一巡したこともあり、地域によっては値下げによって荷物を獲得しようとする動きも目立ち始めた。業界関係者からは「ドライバー不足という構造問題はあるものの、足元の荷動きが悪く、燃油価格も落ち着いているため、値上げを要請する局面にはない。逆にエリアの需給状況によっては、荷主からの値下げ要請が強くなったり、ダンピングによって荷物を確保する動きが始まっている」という指摘が出ている。当面は荷動きが改善する見通しはなく、値下げ圧力がさらに高まる懸念が広がっている。

●スポット運賃指数は4ヵ月連続で前年割れに

全日本トラック協会(星野良三会長)は5日、「求荷求車情報ネットワーク(WebKIT)」の8月分の成約運賃指数を発表した。
 それによると8月の運賃指数は「116」となり、前年同月比で1ポイント減少した。また、対前月比では5ポイントの増加となった。例年、8月は相対的に高い指数となるため、前月との比較では増加となったものの、5月以降は4ヵ月連続して対前年同月比が減少しており、スポット運賃市況はやや軟調な動きとなっている(指数は2010年4月を100としたもの)。

今年度に入ってからの運賃指数は、4月が116となり、3月に比べ1ポイント減少したものの、対前年同月比では1ポイント増加し、7ヵ月ぶりに対前年同月比がプラスとなった。しかし5月は前月比、前年同月比とも1ポイントのマイナス、6月は前月比で4ポイントのマイナス、前年同月比で3ポイントのマイナスとなっており、7月も6月と同じ水準で推移し、4ヵ月連続での対前年同月比マイナスが続いている。

全ト協によると、WebKITの求車登録件数について「8月末現在で、求車登録件数が9万3008件となり、対前年同月比で7438件増(8.7%増)、対前月比で1万995件増(13.4%増)となり、求車需要が高まっている」としている。

なお、年度ごとの平均の成約運賃指数は、10年度を100とすると12年度は103.5、13年度は110.1、14年度は113.2と増加を続けていたが、15年度には112.8と落ち込み、16年度は現在までで110.5と減少傾向にある。

●荷動き景況感、運賃・料金とも悪化基調に

カーゴニュース調査による特積みトラック大手・中堅の実績では、7月の輸送量が前年実績を上回ったのは11社中3社、収入が前年プラスだったのは10社中2社にとどまり、厳しい荷動き状況がうかがえる。

こうした中、特積み事業者の一部からは運賃値下げの動きも伝わってきている。

全ト協が先月発表した「トラック運送業界の景況感(速報)」では、4−6月期の景況感の判断指標は▲40.7となり前回調査の▲30.9から9.8ポイント悪化。7−9月の見通しについても3.7ポイント悪化の▲44.4となった。

一般トラックの運賃・料金水準は4−6月期が前期から4.0ポイント悪化の▲7.0となり、7−9月見通しではさらに4.8ポイント悪化の▲11.8を見込む。

特積み貨物(宅配除く)の運賃・料金水準も悪化の一途を辿っている。1−3月期に判断指標が18.2とプラス基調だったが、4−6月期で▲4.1とマイナスに転じ、7−9月見通しでは▲10.2まで悪化を見込んでいる。

カーゴニュース 9月8日号

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