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物流業界ニュース(物流/運送情報)

7―9月の荷動き指数は「△8」と6P改善 日通総研短観

10―12月は4P上昇し「△4」、「荷動きはゆるやかな改善へ」

日通総合研究所(本社・東京都港区、宮近清文社長)が発表した「企業物流短期動向調査(日通総研短観)」9月調査によると、7―9月実績(見込み)の国内向け出荷量「荷動き指数」は前期(4―6月)実績から6ポイント上昇し、「△8」となった。10―12月の見通しは「△4」となり、依然として水面下ではあるものの、荷動きはゆるやかな改善が見込まれる。

7―9月実績の運賃・料金の動向は、鉄道コンテナ、内航コンテナ・RORO船、国内航空で4―6月実績から横ばいで推移する一方、その他の機関では低下した。10―12月見通しについては、特積みトラック、倉庫保管料は横ばいで推移し、その他の機関では上昇する。動向指数は内航コンテナ・RORO船、国内航空以外がゼロ水準にとどまる以外は、残りの4機関ではプラスを維持し、運賃・料金のゆるやかな上昇基調に変化はないと見込んだ。

●荷動きはゆるやかな改善の見込み

10月25日に本社で会見した佐藤信洋プリンシパルコンサルタントは、「7―9月実績の荷動き指数は4―6月実績から6ポイント上昇し、10―12月見通しも4ポイント上昇の『△4』を見込んだ。荷動きはゆるやかな改善が見込まれる。来年の1―3月期の見通しは、水面下から脱する可能性がないわけではない」とした。

同調査は9月初旬に荷主企業2500社を対象に調査し1014社から回答を得た(回答率40.6%)。それによると、7―9月実績(見込み)の国内向け出荷量「荷動き指数」は、「増加」が前期(4―6月)実績と同じく17%となり「減少」は6ポイント低下し25%となり、指数は6ポイント上昇し「△8」となった。10―12月見通しの出荷量は「増加」が18%と1ポイント上昇、「減少」が3ポイント低下し22%となり「荷動き指数」は4ポイント上昇し「△4」と見込んだ。荷動き指数の推移を見ると、2014年4―6月実績が駆け込み需要の反動で沈み込んでからは水面下の動きが続いている。

業種別「荷動き指数」を見ると、7―9月実績(見込み)では全15業種中11業種で前期(4―6月)実績より改善したが、プラスの業種はパルプ・紙、金属製品のみで、食料品・飲料がゼロ水準で残り12業種がマイナスとなった。10―12月見通しでは、食料品・飲料、化学・プラスチックがプラスに浮上するなど、10業種で改善の動きが見られる。佐藤氏は「ただしプラスの業種は4業種にとどまり、1業種がゼロ水準で10業種がマイナスになる見込みで、回復の力強さが出てきているとは言えない」とした。

●利用動向の10―12月見通しはすべての輸送機関が改善へ

国内輸送機関別の利用動向を見ると、7―9月実績(見込み)は、すべての輸送機関で4―6月実績より改善したもののマイナスを示した。10―12月見通しでは、内航コンテナ・RORO船では「△1」、一般トラックと鉄道コンテナでは「△3」と水面近くまで戻す見込みで、すべての輸送機関で改善方向に動き、利用回復に向けた動きがうかがえる。

●運賃・料金はゆるやかな上昇基調だが「大きくは伸びない」

運賃・料金水準「動向指数」は7―9月実績(見込み)では鉄道コンテナ、内航コンテナ・RORO船では4―6月実績から横ばいで推移する一方、一般トラック特積みトラック倉庫保管料では低下。内航コンテナ・RORO船と国内航空以外の機関で指数はプラスとなっている。10―12月見通しは内航コンテナ・RORO船と国内航空で動向指数がゼロ水準にとどまる以外は残りの4機関でプラスを維持し、運賃・料金の上昇基調に変化はないと見込んだ。佐藤氏は「運賃・料金の動向に大きな動きはない。ゆるやかな上昇は続いているものの、原油価格が下がり、荷動きはよくないので、大きく伸びる要素が見当たらない。運賃・料金の大きな伸びがないため、人手不足感が強まるかもしれない」と述べた。

●10―12月の物流コスト割合は業種全体でやや一服感も

売上高に対する物流コスト割合の動向については、大きな変化はなかった。7―9月は「+10」で前期(4―6月)から1ポイント上昇し、強含みの横ばいで推移した。10―12月見通しでは、動向指数が「+9」と弱含みの横ばいの推移が見込まれ、物流コスト割合の上昇圧力は、運賃・料金の上昇圧力が強くないため、やや一服感が見られる。

カーゴニュース 11月1日号

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