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物流業界ニュース(物流/運送情報)

ASEANでの充実した拠点網活かし面≠ヨの拡大を 三菱倉庫

クロスボーダー輸送に注力、インドネシアでは温度管理物流を開始へ

三菱倉庫(本社・東京都中央区、松井明生社長)は、新中期経営計画において「国内外一体のロジスティクス事業の拡充」を重点課題に掲げ、アジアをはじめとする海外でのロジスティクス事業の展開に注力している。

元々、プラントなどのプロジェクト輸送とNVOCC事業を二本柱として早くから中国やアジア各国に進出してきた同社だが、ここ数年は中国で倉庫・陸運の整備に力を入れるなど海外でのアセット展開を強めてきた。また、最近ではASEAN各国での拠点展開も加速させており、「これまでの点と点をつなぐ段階から、量的拡大を通じて面≠ヨの展開を図っていきたい」(取締役国際輸送事業部長の高味知彦氏)と語る。

●陸のASEANではクロスボーダー輸送に注力

同社のASEAN戦略は、タイ、ベトナムなどのメコンデルタを中心とした「陸のASEAN」と、インドネシアやシンガポール、マレーシアの一部を含めた「海のASEAN」とに大別される。このうち「陸のASEAN」では、域内貨物流動の増加を見据え、クロスボーダー需要の取り込みを目下最大のテーマと位置づける。

三菱倉庫グループのASEAN全域でのネットワーク(現地法人・事務所)は、子会社である富士物流、2011年にJALから株式49%を取得したジュピター(Jupiter)グループを含めると約30ヵ所にも及んでおり、「陸のASEANでは、タイ・バンコクにあるタイ三菱倉庫とジュピターロジスティクス・タイランドを中心にネットワークはほぼできあがっている」(同)。ミャンマーやカンボジア、バングラデシュについてもすでに進出しており、「今後は、クロスボーダーを中心に陸上輸送を面的に展開させ、その過程で自社倉庫施設への投資も適宜図っていく」(同)考え。唯一未進出だったラオスについても、現在、事務所開設を準備している。

クロスボーダー輸送では、対象貨物として自動車部品などに加え、消費財の取り込みを図る。「例えば、タイから消費財を運び、戻りでミャンマーやカンボジアから一次産品を輸送するなど、往復での輸送の仕組みをつくりたい」(同)。輸送力の強化については、現在、タイで保有しているトラックなどに加え、現地輸送会社のM&Aも含め検討していく。

●インドネシアでは本格的な温度管理物流を展開へ

一方、「海のASEAN」では、インドネシアで新たな倉庫施設の整備が進んでいる。同社は93年にジャカルタ西側に倉庫を開設していたが、今年10月にはジャカルタ東側のMM2100工業団地内で延床面積約1万8000平方メートルの倉庫建設に着手した。竣工は来年7月。

同倉庫が主に扱うのは日配食品を中心とした消費財。倉庫内に定温庫・冷蔵庫・冷凍庫を設けるほか、温度管理対応車も配備することで、インドネシアの日系物流業者として初となる本格的な温度管理物流を展開する。また、倉庫事務棟に飲食チェーン出店者向けのセントラルキッチンも設ける。「ASEANにある当社グループの拠点の中で、消費財にターゲットを絞った本格的な拠点は今回が初めて。購入した敷地は17ヘクタールに及んでおり、今回は第1期倉庫という位置づけ。今後の需要動向を見ながら、さらなる施設整備を検討していきたい」(同)と語る。

●自動車産業の集積進むメキシコでも事業拡大を検討

一方、ASEANと並んで、同社が注力エリアに位置付けているのが、自動車産業の集積が進むメキシコ。同社は2014年に米国法人の支店としてメキシコ中央高原のイラプアト市に拠点を開設している。「完成車組み立工場の建設が進む中で、Tier2以下の部品メーカーの進出も進んでおり、今後も物流需要の大幅な拡大が期待できる」(同)として、今後は倉庫設備の増強なども視野に入れていく。

カーゴニュース 11月10日号

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