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  4. 【厚労省】違法な時間外労働で大宝運輸を社名公表

物流業界ニュース(物流/運送情報)

厚労省 違法な時間外労働で大宝運輸を社名公表

 最長で「月間197時間」の時間外・休日労働

厚生労働省愛知労働局は4日、労使協定(三六協定)超える違法な時間外・休日労働があったとして、大宝運輸(本社・名古屋市中区、小笠原忍社長)に対し、是正指導を行うとともに、社名を公表した。厚労省が今年1月に社名公表制度の対象を拡大して以降、全国初のケース。

大宝運輸は昨年12月に労働基準監督所による立ち入り調査で違法な時間外・休日労働が指摘され、今年2月に指導を受けたものの、改善に至ってないとの判断から今回の社名公表に至った。

愛知労働局によると、同社の対象となった4支店で月80時間超の時間外労働があったドライバーは計84人。うち100時間超は74人で、最長で197時間に及んだドライバーもいた。同局は、トップの指導のもとで本社及びすべての事業所において再度点検し、速やかに改善措置を講ずるよう指導した。

大宝運輸ではこれを受け、社長を委員長とする社内プロジェクトを立ち上げ、一部取引の解除、荷待ち時間短縮の要請、ドライバー採用活動の強化、ドライバーの多機能化教育などを実施し、労働時間の早期削減に向けた実現可能な対策を推進していくとしている。

厚労省は、複数の事業所で違法な長時間労働が行われている社会的に影響の大きい企業について是正指導を行い、立入り調査で再び違法な長時間労働が認められた場合、社名公表に踏み切ることとしており、今年1月からは基準を従来の「月100時間超」から「月80時間超」に厳格化していた。

「80時間超=即違法」ではないが・・・トラック業界の反応

「今回の場合は、明確な三六協定違反があったようだが、“月80時間=即違法”と解釈されかねない報道には若干の違和感がある」といった声がトラック関係者からは起きている。

トラックを含む自動車運転者の場合、改善基準告示で月間拘束時間「293時間」まで認められており、労使協定を締結すれば年間拘束時間3516時間を超えない範囲で「月320時間」まで延長することが可能。つまり、労使による合意があれば月80時間の時間外・休日労働も可能であり、「労使協定が守られなかったことと、月80時間超の時間外労働自体が違法というのは意味が違う」との指摘も出ている。

また、厚労省が社名公表基準を厳格化したことについても「働き方改革の一環だと思うが、現状でこの基準をトラック業界に当てはめるのは厳しすぎる」との見方も出ている。

カーゴニュース 9月12日号

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