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物流業界ニュース(物流/運送情報)

「ホワイト経営」評価制度を創設

 過労運転違反の行政処分を4月から強化 国交省・奥田自動車局長会見

国土交通省の奥田哲也自動車局長は11月30日に専門紙記者と会見し、自動車運送業の働き方改革推進の施策として、長時間労働是正に取り組む優良事業者を「ホワイト経営」事業者として評価する制度を来年夏ごろに創設すると述べた。これにより、荷主など取引先や業界への入職希望者に向け、企業選定の評価軸を提供する。併せて、来年4月1日より長時間労働是正の一環として過労運転違反への行政処分を強化すると語った。奥田局長の会見趣旨は次の通り。

「ホワイト経営」で荷主・求職者に選ばれる会社に

8月28日に自動車運送事業の働き方改革に関する関係省庁連絡会議の場で、直ちに取り組む施策が取りまとめられた。そのなかで、長時間労働是正のためのインセンティブと抑止力を強化する施策が盛り込まれた。

インセンティブを与えるための施策として、長時間労働の是正など働き方改革を重視した「ホワイト経営」に取り組む事業者が、荷主など取引先や求職者にわかりやすい形で見える化する仕組みや優遇策を検討することとした。自動車局としては来年夏ごろには制度創設への一定の結論を得たいと考えている。

制度の検討については荷主など運送を依頼する業者を選ぶ際や、入職の希望者が会社を選ぶときに参考となる有益な情報がわかりやすい形で容易に入手できるものにしたい。「ホワイト経営」を行う事業者は、荷主・求職者から選択されるという仕組みとすることが重要だ。

ホワイト経営の評価基準として、年間・月間のドライバーの拘束時間の上限や勤務間の休息時間の下限、連続勤務日数の上限など、事業者を選択する側が具体的な労働条件をイメージしやすい項目を盛り込む方向で検討している。基準となる項目については、既存の事業者のほとんどが該当するようなレベルとはせず、さらに高い水準を設定する必要があると考えている。

過労運転違反の行政処分を強化、長時間労働是正へ

一方、抑止力強化の施策を実施する。自動車運送業の労働者は全産業労働者に対して長時間労働である実態がある。2016年に厚労省が自動車運送事業者に対して監督指導を実施した事業場について改善基準告示違反をしていた割合が、トラック67%、バス54%、ハイタク41%と高い数値を示している。このため規制の実効性を担保する観点から、過労運転防止関連の違反に対する処分量定を引上げることとした。現在、対象とする具体的項目や処分量定の幅を検討しており、今年度中に実施内容を確定し、来年度には新たな処分基準を適用する。

貨客混載はタクシー2社が申請中

自動車運送業でのドライバー不足に対応し、運送の担い手の確保とともに、人口減少がすすむ過疎地域での人流・物流のサービスを持続するために、生産性向上を図ることが重要であるため、貨物運送事業と旅客運送事業の両事業の許可を取得した事業者に一定の条件で「かけもち」を許可することとした。

9月1日から申請を受け付けているが、現在、タクシー会社2社がトラック事業の申請をしているところで、この2社については要件を満たしていれば標準の処理期間を経た後、許可されることになる。乗り合いバス事業者による少量の貨物輸送は従来から認められているが、最近事例が増えているところだ。

カーゴニュース 12月5日号

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