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物流業界ニュース(物流/運送情報)

国交省 新安全プランは3者連携に期待

新たに策定された「事業用自動車安全プラン2020」の重点施策として注目されているのが、行政・運送事業者・利用者(荷主)の3者の連携強化による安全施策だ。これは、より一層の成果を上げるためには、荷主を含めた連携の強化が重要との考えに基づいたもの。

国交省自動車局安全政策課の吉永隆博課長は「安全プラン2020では、『行政・事業者の安全対策の一層の推進と利用者を含めた関係者の連携強化による安全トライアングルの構築』を重点施策の一つとした」と説明。「新プラン策定に伴い、トラック業界が総合的な取り組みを進めていることに大変感謝している。今後は、荷主も含めた関係者の連携の深化により、さらなる安全向上を図っていく」と表明した。

荷主との連携で安全対策の深化を

荷主と事業者の連携の観点からは、ドライバーの労働環境改善と安全投資の確保が安全対策のカギとなる。ドライバーに過労運転をさせない労働環境を作るため、厚労省とともに全国で開催している「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」の枠組みを活用し、長時間労働是正に向けた荷主と事業者の連携を支援していく。また、過労運転防止に向けた取り組みとして、荷待ち時間の記録義務化などを通じて、荷主都合による待機時間の縮減により、労働環境の改善を図っていく。

事業者が安全対策への投資を行うために必要な原資を確保するためには、適正運賃・料金収受が重要だ。国交省では11月から改正貨物自動車運送約款を施行し、運賃と料金の区別や附帯作業料の明確化を行った。こうした適正運賃・料金収受に向けた後押しとともに、トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会で実施しているパイロット事業での優良事例の水平展開を通じて、生産性向上を支援していく。

荷主と事業者は情報面での連携も期待される。安全対策に積極的な優良運送会社を荷主が選択できる情報を提供するため、全日本トラック協会が実施するGマーク制度や引越安心マークの普及促進により、業界での優良事業者の割合が高まることも、安全対策としては重要になる。

脳血管疾病スクリーニング検査の普及に期待

新安全プランでは、健康起因事故対策を施策に盛り込んだ。近年、運転者の体調変化などによる健康起因事故が増加しているため、国交省では、事故の原因となる脳血管疾病に関するスクリーニング検査についての事業者がとるべき対応を含めたガイドラインを今年度中に作成することとした。脳血管疾病のスクリーニング検査の費用は、一般的健康診断などと比べて高額なため普及は進んでいないのが実状だが、健康起因事故の減少に向け、事業者の検査導入の普及を期待している。

飲酒運転ゼロに向けては、新技術の発展を踏まえ、ICT技術を活用した遠隔地での点呼を可能とするシステムの構築や高機能携帯型アルコールチェッカーの活用推進を図る。また、行政処分の強化やアルコール依存症の検査方法の周知を徹底していく。

カーゴニュース 12月19日号

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