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物流業界ニュース(物流/運送情報)

国交省 フレキシブルバッグ、規制せず

 液体物の漏えい、「なし」が92%

フレキシブルバッグを用いた液体輸送で、バッグの破損による液体物の漏えいは92%が「ない」と運送事業者が回答していることが国土交通省の調査で分かった。国交省自動車局安全政策課では「交通事故を誘発する案件はなく、現時点で容器などを規制する方向性では考えていない」としている。

フレキシブルバッグはフレキシタンクとも呼ばれ、20ftのドライコンテナ内にコンテナサイズのポリエチレン製バッグを設置し、液体を充てんして輸送する容器。世界での輸送実績は年率30%程度の伸びを示し、日本でも認知度が高まっている。

一部の液体危険物の輸送にも用いられ、従来は第4類の危険物のうち動植物油のみ運搬可能だったが、2007年10月に危険物の規制に関する法令の一部が改正され、引火点が130℃以上の第4類第3石油類、第4石油類も運搬できるようになった。

フレキシブルバッグの破損による漏えい事故はスリップ事故などの二次被害を誘発し、影響の大きさが問題視されていることから、国交省では昨年、全日本トラック協会(坂本克己会長)を通じ実態を調査。約1200社に協力依頼し、235社から回答を得た。

調査の結果、液体物をフレキシブルバッグで輸送した実績が「ある」は30%。主な液体物は「油脂類」40%、「酒類」25%、「調味料」12%、「危険物」7%などで、輸入が61%だった。

バッグの破損による液体物の漏えいは、「ない」が92%、「ある」は7%。輸入が80%だった。漏えいした品目は米油、研磨剤、パーム油、アルコール、調味料。漏えいの5件中2件はコンテナヤードからの搬出時に把握した。

また、フレキシブルバッグを用いていることは、輸出では大部分が依頼時の情報で分かるが、輸入では「分からない」との回答もあった。ただ、輸出でも回答者の半数がバンニング時までにコンテナ内部の安全状況を運送事業者が確認できていない。

フレキシブルバッグによる液体輸送で「不安を感じる」または「漏えいが発生した事例」の積載方法は「フレキシブルバッグのみで枠なし」が35件と最多。一部では、より強度のあるISOタンクコンテナなどの容器を使うのが望ましいという意見も見られた。

フレキシブルバッグは、洗浄や回送費用がかかるISOタンクコンテナよりも低コストな液体物輸送のツールとして日本でも普及し始めているが、その安全対策については明確な指針がない。

3月末に開催予定の「国際海上コンテナの陸上運送に係る安全対策会議」で同調査結果を報告・議論する予定だが、漏えい事故の件数が少なかったことから、容器の規制等は行われない見込み。

カーゴニュース 2月1日号

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