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物流業界ニュース(物流/運送情報)

国交省 女性が運転しやすいトラックで指針策定

 女性、高齢者視点で車両のあり方整理

国土交通省は14日、「第1回女性ドライバー等が運転しやすいトラックのあり方検討会」(写真)を開催した。トラック業界は女性の就業率が極めて低く、高齢化も進んでいることから、働きやすい労働環境を整備して労働力不足を解消するため、女性や高齢者等の視点に立った貨物車両のあり方を整理する。11月をメドにトラックメーカー、架装メーカーおよびトラック事業者向けにガイドラインをとりまとめる。

女性の割合は2.5%、若年層は10%以下

トラックドライバーの有効求人倍率は1月現在で2.76。また、トラック業界で働く人のうち45.2%は40〜54歳で、29歳以下の若年層は10%以下。女性の割合も2.5%と全産業の43.2%と比べ極めて低い。物流サービスの継続的な提供には、女性や高齢者など多様な人材の確保のための環境整備が不可欠となっている。

女性等のトラックドライバーがトラックを運転するにあたって、運転席への昇降、運転席ポジションの調整、荷台への昇降のしやすさ、安全運転を支援する車両技術など配慮すべき事項があり、トラック業界により多くのドライバーを呼び込むためにも、彼らの運転しやすい車両の開発が求められている。

トラックメーカー、ユーザーにアンケート

そこで女性等のトラックドライバーの視点に立った車両のあり方を議論するため、全日本トラック協会(坂本克己会長)と共同で検討会を発足。東京大学大学院教授の鎌田実氏が座長を務める。メーカー、ユーザーへのアンケート・ヒアリングを行い、集計・分析した上で11月にとりまとめ、ガイドラインとして示す。

なお、トラックメーカー4社(いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそう、UDトラックス)の12車種を対象にヒアリングを予定。女性等の小柄なドライバーを想定し、女性や高齢ドライバーのニーズの把握の有無や配慮した製品への取り組みの有無、具体的な項目、今後の取り組み意向を調べる。

なお、女性に優しい商用車の開発では、軽が先行。ダイハツ工業では女性や高齢者の働きやすさに着目した「ハイゼット キャディー」を16年から販売開始。小柄な人も無理なく乗り降りできる低いシート高、広い運転席のスペースのほか、低い荷台で荷物の積み下ろしなどを追求し、昨年マイナーチェンジを実施している。

トラック業界では女性の雇用意向が強まっている。全日本トラック協会の青年部会(山本明徹部会長)が昨年公表した「トラック運送業界における女性雇用促進に関する実態調査」によると、現在女性ドライバーを雇用している回答者は4割弱。現在雇用している回答者の8割は、今後も雇用したいと回答した。

また、女性ドライバーが乗務している車両の種類は、「中型車」が全体の半数以上を占める。車両の形状については、「バン車」が7割強と最多。女性ドライバーが定着する傾向のある事業者では、複数回答で2割強が「女性でも操作できる車両や機械の導入」に取り組んでいるという。

カーゴニュース 3月20日号

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