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物流業界ニュース(物流/運送情報)

国交省 女性ドライバーのニーズ把握へ

6月にアンケートを全国実施

 国土交通省は17日、「女性ドライバー等が運転しやすいトラックのあり方検討会」(座長=鎌田実・東京大学大学院教授)の第2回会合を開催した。会議では、女性ドライバー等のニーズの把握を目的としたアンケート案について意見交換。6月に実施し、9月の第3回検討会で調査結果を報告する。それを踏まえ、車両の開発・設計に役立つように課題を整理し、報告書またはガイドラインの形で11月に発表する。

アンケートは、高齢者や女性ドライバー(高齢層も含む)、女性ドライバーを雇用している事業者およびドライバー職以外の女性職員を対象に実施。6月上旬より都道府県ごとに10社程度の運送会社対象にアンケート調査を依頼。7月から回答を集め、分析作業を行う。

調査の対象となる運送会社は、各都道府県トラック協会が推薦する事業者から選ぶこととしているが、書面による調査に加え、WEBサイトを通じた調査方法も検討。国交省自動車局貨物課の平嶋隆司課長は「まずは女性・高齢ドライバーのニーズを把握し、課題を抽出することが大切だ。メーカー側としてもユーザーのニーズが明確になることへの期待がある」と説明した。

ドライバーへのアンケート調査は、乗務しているトラックの運転しやすさを中心に車両についての質問、荷役や日常点検についての項目を盛り込む。

事業者へは、女性と60歳以上のドライバーの具体的雇用状況をはじめ、女性・高齢ドライバーが担当する輸送品目や荷役形態、配車等に対する配慮、運転席や荷台など車両の課題、運転支援装置の必要性などを調べる。女性職員へは、トラックドライバーへの印象や、女性がドライバーとして乗務する場合の待遇・職場環境、車両や運行管理での改善すべき点などを聞く。

トラックメーカー・架装メーカーへのヒアリングを実施

また、会議では3〜5月に実施した大型トラックメーカー4社(いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそう、UDトラックス)と架装メーカー(バンボディ4社、テールゲートリフター3社)を対象としたヒアリングの結果概要が報告された。

トラックメーカーによる女性・高齢ドライバーのニーズの把握状況をはじめ、車両の全体やハンドル、ペダル類、スイッチ・計測器、グリップ(取手)、ステップ、運転席などへの設計上の配慮、AMT(セミオートマチックトランスミッション)・AT(オートマチックトランスミッション)化の動向、女性・高齢ドライバーへ配慮した製品への考えなどが報告された。AMT、AT化の背景について、「乗用車もAT車がほとんどであり、若い人や女性もAT限定免許取得者が多いこと」を挙げ、「トラックの運転感覚を乗用車に近づかせ、違和感をなくしている」と説明。

「トラックのAMT・ATは普及しつつあるが、MT(マニュアルトランスミッション)よりもコスト高」、「トラックのATも燃費が向上している」などの現状も報告された。一方、架装メーカーからは、「すべてのドライバーにとっての省力化・安全性の向上という観点で製品を設計している」、「特に荷台からの昇降性、架装物の中での作業性等を意識している」、「通常、バンボディ(荷台)は顧客からのオーダーにより個々に設計・生産されるため、女性・高齢者に配慮した要望があれば対応している」、(テールゲートリフターについて)「意見や要望はディーラーやバンボディの営業担当者を介して聞くことが多いが、故障修理などで訪問した際に直接聞くこともある」という声があった。

カーゴニュース 5月22日号

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