棚卸ロボット(RFID活用による棚卸自動化)
入出荷等の物流作業全体を効率的に管理する「RFID物流管理サービス」を組み合わせ、お客様に最適な物流サービスをご提供いたします。
富士物流では棚卸作業の省力化と精度向上、スピードアップを目指し、自動で棚卸を行う「棚卸ロボット」の開発に2007年から取り組んでいます。実験機である1号機、パレットラックでの自動棚卸を実現した2号機へと開発を進め、2016年には大幅に小型化・軽量化した3号機を完成させ、中・軽量棚における物品の棚卸など、活用可能範囲を大きく拡大して運用を開始しました。
棚卸ロボットの特徴
労働力不足やそれに伴うコスト上昇が懸念されるなか、多くの人・時間とコストがかかる棚卸作業の改善につながる、富士物流の棚卸ロボットの特徴をご紹介します。
無人走行で自動棚卸、ロットNoやシリアルNoも
通常、多くの人手を掛け、1つ1つ商品を手に取って品名や数量を確認する棚卸作業。この在庫確認をRFID(ICタグ・電子タグ)を活用し、ロボットが自動で走行して短時間で行います。例えば毎日のピッキング作業完了後に使用するなど、時間と人件費をかけずにチェック回数を増やすことも可能です。
人による目視確認では非常に手間のかかるロットNoやシリアルNoの確認ももちろん可能です。商品や人への衝突防止機能を備えるなど、安全面にも考慮したロボットです。商品に触れずに棚卸を行えるため、商品や包装の品質保持にも効果を発揮します。
中・軽量棚でも!パレットラックの高所でも!
フォークリフトが入れない歩行専用の狭い通路でも使用可能です。中量棚、軽量棚に保管してある多品種・多量且つ細かな商品も迅速に確認できます。また、アンテナは最大5.4mの高さまで伸長可能(自動制御)なため、パレットラック・重量ラックの上段も人手をかけずにチェックができます。
ロケーション確認も可能
在庫の有無や種類だけでなく、「どの棚のどの段・列(ロケーション)にあるか」まで自動確認するものです。このロケーション判別機能には長年の研究に基づく富士物流独自のロジックを用いています。これにより精度の高い棚卸が可能になります。
また、管理システム上の(本来あるべき)ロケーションと異なる場所に商品があった場合にはアラームがあがります。これらを都度修正することで在庫管理の精度を一層高める効果も期待できます。
シンプルな操作、他の現場への移動も楽々
簡単なタッチパネル操作で誰でも操作が可能です。
小型化・軽量化により、ドアの通過やエレベータ使用も人が手で押しながら移動ができます。他の現場への移動も気軽に行えるようになったため、複数の現場での共同利用が可能です。
導入も簡単に
ICタグ(電子タグ)を管理に使用している商品であれば容易に導入が可能です。自動走行の設定も床面工事などは不要。「導入しやすさ」を重視した仕組みを採用しています。
ICタグが貼付されていない商品や、貼付されていても管理システムが不十分な場合などでも導入に向けてご提案いたします。富士物流の「RFID物流管理サービス」をご活用ください。
富士物流の棚卸ロボット開発の歴史
- 2008年
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実験機として1号機を開発
- 2010年
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文書保管の現場で実用化
(2号機)
- 2016年
-
小型化・軽量化した
3号機を開発、左が2号機
関連サービス
当社では、自社で研究を進めているRFIDを使った物流技術をお客様へ紹介する施設として、京浜支社(川崎市内)内においてRFIDショールーム(通称:ロージー'S らぼ)を運営しています。
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