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物流業界ニュース(物流/運送情報)

海外トランシップ率が過去最大に

「スペース確保難しい」9割に及ぶ

デカルト・データマインは21日、日本発米国向けコンテナ貨物量(実入り)の2021年12月分および通年、また、米国発日本向けコンテナ貨物量(実入り)の21年11月分を発表した。日本発米国向けの12月分は、アジア域内へのトランシップ分を含む日本受け荷受地ベースで4万1897TEUと前年比で13.1%減、前月比11.2%減。欠便、空コンテナ不足、港湾荷役の遅延・沖待ち等のサプライチェーンの混乱により前年比2ケタのマイナスとなった。自動車関連は半導体不足等の影響を受けて前年比、前月比とも2ケタ減だった。第3国へのトランシップ貨物は1万7590TEU、前年比46.9%増と過去最大。貨物全体に占める海外トランシップ率は42.0%と5月から8ヵ月連続30%を超え、12月は40%を超えた。アジア域内からの差込貨物を含む、日本発母船積みベースでは2万4664TEUと前年比で35.8%減、前月比で18.6%減。荷受地ベースの落込み率(13.1%)に比べ、母船直航ベースの落込み率(35.8%)が際立っている。6月以降6ヵ月連続4万TEU割れ、12月は3万TEUを割った。21年累計では58万4366TEUと前年同期比10.0%増と伸びてきているが、20年はコロナ禍による急激な落込みがあり、21年はその分が戻ってきたもの。実際、11年以降、19年まで60万TEU台をキープしてきたが、20年、21年と60万TEUを2年連続割込んでいる。また、トランシップ率の21年通年では、6.8pt上昇し、31.8%となっている。なお、米国発日本向け(最終仕向国ベース)の11月分は前年比15.4%減、前月比5.0%減の5万929TEUとなった。中国の23.6%減をはじめアジア10ヵ国すべてがマイナスとなり、全体では前年比25.2%減となった。  

カーゴニュース1月27日号

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