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物流業界ニュース(物流/運送情報)

「運輸・倉庫」の景気は2ヵ月連続改善

燃料の高止まりによるコスト増も

帝国データバンクは、5月の景気動向調査の結果を発表した。5月の景気DIは前月比0.4pt増の41.2となり、3ヵ月連続で改善し、「運輸・倉庫」も前月に続き改善した。まん延防止等重点措置の解除や人出の増加などがプラス材料となった。一方で、ロシア・ウクライナ情勢など円安や原材料高による輸入物価の歴史的上昇、中国でのロックダウンや部品調達の困難化、半導体不足などで工場の稼働が停止するなどマイナス要因もあった。「運輸・倉庫」の景気DIは37.2で前月比0.6pt増となり、2ヵ月連続で改善。「貨物輸送トラックがここ数週間で増加してきている」(普通倉庫)など、普通倉庫が大きく改善した。他方、「輸入物価の上昇で大幅にコストが上昇も、運賃料金の値上げは不十分で採算割れは解消できない」(一般貨物自動車運送)など、燃料価格の高止まりなどによる輸送コストの上昇はマイナスとなった。

今後1年程度の国内景気は、ロシア・ウクライナ情勢の行方や円安の進行、原油・原材料価格の高止まりなど、不透明な外部環境の動向が懸念材料となる。特に、輸入物価の上昇は、企業の収益力や家計の実質購買力の低下をもたらす要因となりうる。一方で、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、外出機会の増大に伴う対面型サービスの需要拡大のほか、インバウンド消費需要も期待され、半導体需要の増加や挽回生産、値上げへの意識の変化などはプラス材料となるとしている。

カーゴニュース6月9日号

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