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物流業界ニュース(物流/運送情報)

荷役分離 スワップボディコンテナ車両の導入進むか

「荷役料収受」が普及のカギに

トラックドライバーの総拘束時間を短縮させるには、荷役時間や手待ち時間などハンドルを握らない時間≠いかに減らすかがカギを握っていると言われる。なかでも大型トラックへの積み降ろしなどの荷役作業は、長時間に及ぶことも多く、ドライバー時短の実現には「荷役分離」による生産性向上が欠かせない要件となっている。その荷役分離を実現するツールとして徐々に浸透してきたのが、「スワップボディコンテナ車両」の活用だ。同車両は車体と荷台を分離することができるため、分離中に荷役作業を行うことが可能。車両はその間、別の荷台を運ぶことができるため、車両の稼働率が大幅に向上する。数年前から佐川急便が活用を本格化させたほか、ニトリやLIXILといった大手荷主でも導入が加速。最近では安田倉庫が国内初となる冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナの実証実験を行うなど、にわかに注目が集まっている。ただ、さらなる拡大に向けて課題も少なくない。コンテナ着脱に広いスペースが必要になるため、導入可能な拠点がある程度限定される。また、分離された荷役作業を誰が担うのか、担い手側の「荷役料」収受が可能なのかなど、運送会社や倉庫会社など関係者間でのコンセンサスも不可欠になる。

カーゴニュース7月28日号

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