物流業界ニュース（物流/運送情報）
経産省 トラック隊列走行で日本提案の国際標準発行
共通の定義に基づく開発が可能に
経済産業省は９月２１日、日本提案の「トラック隊列走行システム」に関する国際標準が発行されたと発表した。日本における車両技術の開発と実証実験から得られた成果をベースに、共通の機能を有したシステムがより広く世界に普及することを目指し、日本から国際標準を提案したもの。各事業者は共通の定義に基づくトラック隊列走行システム／機能の開発が可能となる。今回発行された国際標準ＩＳＯ４２７２（トラック隊列走行システム）は、隊列の形成／加入／離脱時の機能（隊列運行管理機能）と、隊列走行の機能（隊列走行制御機能）について規定している。これらの機能の標準化によって、異なるメーカーの車両が混在していても隊列の加入車情報を共有することが可能となり、加入時においても協調して車速の調整を行うなどした隊列を形成できるようになる。なお、トラック隊列走行システムの運用により、疲労などによる運転ミスにおける交通事故の削減や、空気抵抗の低減や車速変化の減少による燃費向上、サグ部での速度低下を抑制することによる渋滞の緩和、運転負荷軽減による担い手の確保が期待される。
カーゴニュース１０月４日号
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