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物流業界ニュース(物流/運送情報)

東京税関 回転いすの輸入が数量、金額とも過去最高

東京税関によると、在宅勤務による家庭向け需要の増加などを背景に、2021年の「回転いす」の輸入は数量、金額ともに過去最大を記録した。22年1〜10月はコロナ禍前(19年)よりも高水準を維持し、中国からの輸入が全体の約8割を占める。東京港は輸入数量、金額ともに全国シェアトップとなっている。20年には輸入数量および金額が前年比約1.4倍に急増し、さらに21年は輸入数量が前年比約1.1倍、金額が約1.2倍に伸びた。21年の輸入数量は619万8000脚、金額が330億5000万円となり、1988年以降で過去最大。2020年以降の大きな伸びは、コロナ禍による在宅勤務のため家庭向けの需要が急増したとみられる。22年1〜10月については、家庭向け需要が一巡したことで数量は前年同期より減少しているものの、コロナ禍前の19年と比べても高い水準を維持。数量に対し金額はほぼ横ばいで、輸入単価の上昇がみられる。業界では、「原材料の値上げのほか、高機能でデザイン性に優れた高価格帯商品の増加が要因」と分析する。港別輸入実績は、輸入数量および金額ともに1位は東京港、2位は大阪港となっており、この2港で全体の約6割を占める。1位の東京港からの輸入が数量・金額ともに4割を超えているのは、オフィス家具の需要の6割程度が首都圏にあり、輸送保管を考慮すると東京港近辺の物流拠点を利用している企業が多いためとみられる。輸入国は中国が8割以上のシェア。以前は台湾がアジアの事務用回転いすの生産拠点として、部材、完成品ともに重要な地位を占めていたが、2000年以降、生産コストの削減や労働力確保のために、台湾メーカーの中国進出が続き、中国から世界へ輸出する体制に移行。中国の市場自体も大きくなり、現在では中国が世界の供給基地になっているという

カーゴニュース12月27日号

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