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物流業界ニュース(物流/運送情報)

「運輸・倉庫」の景気は4ヵ月ぶりに改善

標準化調査の報告書まとめる

帝国データバンクによると、3月の景気DIは前月比1.8pt増の43.9となり、4ヵ月ぶりに改善した。人出の増加に伴う消費活動がけん引し、上向きに転じた。全10業界で改善し、特に「運輸・倉庫」「小売」「サービス」などで大きく改善し、5業種で50台となった。「運輸・倉庫」は41.2だった。3月の国内景気は、新型コロナの感染者数の落ち着きやマスク着用ルールの緩和により消費者のマインドが明るくなるなどアフターコロナに向けた動きが加速。新型コロナ流行時の年度末と異なり旺盛な旅行需要や卒業、歓送迎会にともなう消費活動が目立ち、個人消費関連を中心に幅広く景況感は上向いた。卒業や就職などの季節需要の増加も押し上げ要因となった。一方、仕入れ価格の高止まりや人手不足・技術者不足による機会損失の発生は悪材料だったほか、生活必需品などの高騰継続はマイナス要因になった。懸念材料はあるものの人出の増加に伴う消費活動が伸び、景気は上昇した。「運輸・倉庫」は前月比3.2pt増で4ヵ月ぶりに改善した。「年度末における公共工事の集中、民間企業の駆け込み発注、引っ越し関連の物流が増えている」(一般貨物自動車運送)など季節需要が起因してトラック輸送を中心に好調だった。加えて「港湾・車両ともに荷動きが多くなってきている」(普通倉庫)とあるように倉庫業も上向いた。ただし、「新型コロナ禍・原油高・働き方改革で景気は良くない。賃金アップしたいが、その原資が確保できない」(一般貨物自動車運送)との意見もある。先行きでは、「『2024年問題』で物流がひっ迫し、運賃交渉がしやすくなると期待している。ドライバーの待遇も改善でき、採用もしやすくなる」(一般貨物自動車運送)と期待する声もあった。

カーゴニュース4月11日号

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