1. 【富士物流TOP】
  2. 物流業界ニュース
  3. 2022年8月
  4. 車両大型化省人化に寄与するW連結と隊列走行

物流業界ニュース(物流/運送情報)

車両大型化省人化に寄与するW連結と隊列走行

迅速なインフラの整備拡充が不可欠

 車両大型化は荷物の積載率を高めることで輸送効率を改善し、より少ない運び手での輸送を可能にする。そのため、長距離輸送では大型車をより積載量の多いトレーラに切り替える動きが見られる。また、トラックにトレーラを連結して走行するダブル連結トラックは、1台で大型車2台分の輸送が可能になることから、輸送効率化の切り札としての期待も高い。ただ、課題も少なくない。ダブル連結トラックを運転するには直近5年以上の大型トラックの運転経験に加え、けん引免許を保有している必要がある。ただでさえ、ドライバー数が少ない中で高いハードルだ。また、ダブル連結トラックが通行できる道路は一部の区間に限られており、すべての長距離輸送をダブル連結トラックにシフトすることは難しいのが実状だ。 他方、省人化による輸送効率向上という面で、技術開発が進む自動運転にも期待が集まっている。なかでもトラックの隊列走行は、実用化すればドライバー1人当たりの運ぶ量が大幅に増えることになる。昨年3月には、国交省が自動運転による大型トラック3台の無人隊列走行を新東名高速道路で成功させているが、本格的な運用にはまだしばらく時間がかかりそうだ。 隊列走行を含む車両の大型化は運送効率化の効果が高い一方で、道路環境の整備など莫大な投資が不可欠。迅速な社会実装に向けて、官民一体となったインフラの整備拡充が急がれる。

カーゴニュース7月28日号

powered by cargo news

富士物流は、物流・倉庫ソリューションの一括アウトソーシング(3PL)を実現します。