物流業界を知る

普段は見えない存在だが“物流”がなくなることはない

なぜそこにモノがあるかを考えたことがありますか?日常で「コンビニにお弁当がある」、「電器屋にテレビがある」というのはあたりまえのこと。しかし、それは“誰か”がそこにモノを運んでいるからこそ実現するものです。モノは店頭に並ぶまでただ運ばれるだけでなく、倉庫で保管されたり、傷まないようダンボール梱包されたり、トラックに積まれ店まで運送されたり、店頭で皆さんの目に触れるまで、モノは多くの“誰か”の手によって運ばれてくるのです。

実はこの“誰か”の正体が物流会社なんです。コンビニにお弁当があるのも、電器屋にテレビがあるのも、物流会社がモノを保管、梱包、運送しているから。このように物流は、あらゆる情報を活用しながら、包装や保管、運送といった要素を組み合わせて効率よく、かつ確実にモノをお届けすることで価値を高めています。普段は見えない部分なのであまり目立つ仕事ではないけれど、世の中にモノが存在する限り、“物流”は社会インフラとして「縁の下の力持ちを演出し続ける」そんな存在なのです。

モノ(製品)の流れにはこの様な物流要素が存在する

モノ(製品)のサプライチェーンにおける物流のフェーズ

製品がつくられて消費されるまでの一連の流れ(サプライチェーン)において、物流では大きく「調達」、「生産」、「販売」、「静脈」の4つのフェーズに分けられる。

調達物流
生産現場(工場)において、生産に必要となる原材料や部品を調達するための物流
生産物流
生産現場(工場)において、資材や部品、完成した製品などの管理から出荷に至るまでの物流
販売物流
販売する商品を物流センターや卸、販売店を通して消費者に届けるまでの物流
静脈物流
消費者から出されたモノを廃棄・再利用など適正に処分するためにおこなわれる物流