私は、新規顧客開拓営業とし、国内のお客様に対して、物流機能全般をアウトソーシングする「３ＰＬ」サービスの提案をしています。お客様の多くは、自社の物流に何らかの課題や問題を抱えているものです。また、昔はうまく機能していたサービスでも、見直しをしなければならいことがあります。そうした課題・問題を解決し、最適な物流サービスを提案するのが営業の仕事です。

新規顧客開拓営業は、取引のないお客様との交渉が主になりますので、まずはお客様を知るところから始めます。お客様から引き出した課題・問題からニーズを正確に把握・理解し、解決策を検討していきます。３ＰＬサービスの商談は、商談開始から稼働まで１年程度をかけて進めていく長期的なものになります。且つ、お客様の物流機能全般をアウトソーシングするため、規模が大きなものとなります。営業担当が一人で進められるものではありませんので、関係部署を交え、互いに知恵を出し合いながら組織的に進めていく事になります。

取組んできた商談が成立した時や、お客様から評価を頂けた時の嬉しさは、格別なものがあります。営業をやっていて良かったなと思える瞬間です。

お客様は日々変化する環境の中で、いかに安定的に製造・販売できるかに注力したいものです。私たち物流会社はしっかりと情報を捉え、迅速かつ柔軟に対応していかなければなりません。その為には、お客様の視点に立って考える事が必要だと思っています。私は、この「考える」という事を働くうえで大切にしています。商談の際、提案書を作成するわけですが、今の部署に異動になった当初は、諸先輩方が作成された提案書を参考にしながら作成をしていました。しかし、それではお客様に訴求力のある提案書は出来ないと悩んでいました。その際、当時の上司から「もっともっと考えなさい。提案書は会社から会社へのラブレターだ。ラブレターを書く時は、相手の事を考えながら書くものだろう」と言われました。体裁ばかり気にして中身のない提案になっていて、お客様の事を考えていなかったと気づかされました。私は、考えるという事は、仕事上だけでなく、日々の行動でも同じだと思っています。考える事を止めて納得してしまったら、そこで成長も止まってしまうと思っていますので、日頃から考える事を意識して行動するようにしています。