国交省 標準パレットの運用案を検討

最終提言を夏頃とりまとめ

国土交通省は5月24日、第8回「パレット標準化推進分科会」を開催し、パレットの標準化を促進する際に、できるだけ多くの業界にパレット利用を推奨するための規格と運用方法の組み合わせについて議論した。複数の荷主企業が共同でレンタルパレットを利用する共通プラットフォームを構築する方向で、夏頃に提言をまとめる方針。また、今月にも開催する第9回会合では規格・運用の素案を検討するとともに、標準化の実現に向けたロードマップを検討する予定。パレット規格は平面サイズ1100×1100ミリメートル(11型)を基本とする考えを確認。すでに11型以外が普及している業界や、製品サイズなどの特性により11型が適切ではない業界でのサイズ案は次回会合で検討する。加えて、パレットはプラスチック製とし、二方差しまたは四方差しのレンタルとする。複数荷主が共同利用できる「共通プラットフォーム」を構築する考え。共通プラットフォームは各レンタル事業者が各社の管理システムを基に運営するもので、荷主は共通プラットフォームの運用は行わず、輸送費・保管費や回収料金などをパレットの賃借期間に応じて費用を負担する。着荷主などでパレットの賃借がない場合もそうていされるが、その場合は費用負担は生じない。また、パレット普及の主な阻害要因には紛失・流出リスクがあることから、RFタグやICタグなど電子タグを用いた動態管理を行う防止案を検討した。

カーゴニュース 06月01日号

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