神戸港、昆布の輸出が36年連続第1位
台湾、米国、オランダ向けなど
神戸税関によると、2023年の昆布の輸出は、神戸港は数量で約219t、金額で約5億円、全国では数量で約501t、金額で約11億8000万円となり、神戸港のシェアは数量・金額ともに全国第1位となっている。過去10年間の輸出動向をみると、年によって増減はあるものの、20〜23年までは、輸出数量・金額ともに増加傾向で推移。日本産の昆布は、種類・規格・等級が確立しており、目的に合わせた使用がしやすいこと、厚みがあり、風味・食感が優れていること、うま味のある「だし」がとれることなどの点が海外から高い評価を受けているという。 24年1〜9月の全国における神戸港の輸出シェアは、数量で44.6%、金額で38.7%を占め、いずれも全国第1位。全国第1位となるのは、統計データの比較が可能な1988年から36年連続(数量・金額)で、神戸港は、昆布の輸出の重要な物流拠点となっている。神戸港からの輸出が多い理由としては、昆布文化が根付いている大阪を中心に関西には昆布業者が多く所在し、特に神戸近郊に昆布を取扱う輸出業者が多いことや、輸出先への船便の数が多いことなどが挙げられる。なお、24年1〜9月は、神戸港からは台湾、アメリカ合衆国、オランダなど17の国・地域へ、全国からは、台湾、アメリカ合衆国、ベトナムなど36の国・地域へ向けて輸出されている。
カーゴニュース1月7日号