経産省/国交省 共同物流・物流データ標準化を加速

フィジカルインターネット離陸≠ヨ

経済産業省と国土交通省は、フィジカルインターネット(PI)ロードマップが社会実装への「離陸期」と定める2026年度を迎え、共同物流の普及と物流標準化を加速する。施策の方向性を早期に提示するため、今年度はPI実現会議を集中的に開催する。6月15日に開催した初会合では、両省が現在実施中の施策を報告するとともに、スーパーマーケットなど、百貨店、建材・住宅設備、化学品、医薬品、家電の6ワーキンググループ(WG)が25年度の進捗を発表した。経産省は4月からの物流統括管理者(CLO)選任をはじめとする荷主規制の本格化や、26年度の稼働を目指す商品情報プラットフォームなどについて説明。国交省は「総合物流施策大綱(2026年度〜30年度)」が提示する物流施策について解説した。その後、業界別WGが発表を行った。

各業界が標準化・共同化・商慣行見直しに注力

スーパーマーケットなどWGは、流通経済研究所、日本パレットレンタル、ユーピーアールと連携して実施したRFIDタグ付きオリコン「スマートボックス」の共同利用・共同回収の実証を報告し、27年度に「スマートボックス」の導入を開始するとした。百貨店WGは、納品代行事業者が主体となり島屋と伊勢丹の店舗で26年1月に実施した「データ共有・ペーパーレス化」について報告。百貨店側の作業時間が約18%削減できたことから、各社で導入を検討中だとした。建材・住設WGは、25年度に実施した建材物流コードの標準化を踏まえ、今年度はメーカーや物流業者への建材物流コードの普及促進やデータ基盤となる標準マスタ仕様の確定に取り組む。 化学品WGは、25年度に実施した化学品物流情報標準ガイドラインの作成や、共同輸送実証、顧客団体に対する商慣行改善に向けた周知啓発活動を報告した。医薬品WGは、医薬品物流の効率化に向けメーカー・卸、3PL会社、運送会社などが加盟して昨年8月に設立。帳票電子化・ペーパーレスや、標準パレットの活用、各社の医薬品データプラットフォーム構築、流通における品質標準化、共同配送の実施などに取り組む。家電WGは、昨年9月から活動を本格化。共同配送プラットフォームの構築に向け、月末集中納品の見直し、外装汚破損基準の明確化、パレット活用の推進、納品伝票の電子化と標準化を推進する方針を説明した。各WGの取り組み発表を受け、PI実現会議の三村偉一郎委員(全日本トラック協会物流政策委員会副委員長)は「物流効率化によって荷主サイドで生じたベネフィットを、適切に運賃・料金に配分し、ドライバーの賃金水準引き上げにつなげることが重要だ」とコメントした。

カーゴニュース 7月2日号

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