海コン運行稼働台数、10年で1700台減

自車は増加し、傭車は減少トレンド

東京都トラック協会の海上コンテナ専門部会(福岡淳一部会長)はこのほど、2023年3月時点の海上コンテナ車両運行稼働台数の調査結果を公表した。運行稼働台数は3万3132台で、前年より約400台増えたが、10年前の13年3月と比べると約1700台減少している。1社・1日あたりの平均稼働台数をみると、全体として減少傾向にあるが、自車は稼働台数が増加している一方で、傭車は減少傾向が顕著になった。同調査は、海コン専門部会の役員・業務委員店社(20社)を対象に実施した。調査における「運行稼働台数」とは、部会の役員・業務委員店社が保有する車両(自車)とその協力会社等が保有する車両(傭車)の運行のべ台数の合計を指す。23年3月時点の運行稼働台数は3万3132台で、21年同月比で1843台減、22年同月比では398台増だった。調査開始時の11年3月は3万9181台だったが、これをピークに減少傾向が続く。なお、最も減少した19年3月は2万9823台だった。なお、調査開始当初の16社で比較すると、11年3月の3万9181台から、23年3月は2万8404台と1万777台減っている。調査対象全社の運行稼働台数を自車と傭車で比べると、23年3月は自車が7044台、傭車が2万6088台だった。調査開始以降の大きなトレンドをみると、自車は増加して傭車は減少している。10年前の23年3月と11年3月を比べると、自車は2216台増えている一方、傭車は8444台減っている。23年3月の1社・1日調査たりの平均稼働台数(22日稼働とした場合)は75.3台だった。調査開始以降、減少傾向にあり、10年前の99.0台と比べても大きく減っている。自車と傭車で分けてみると、自車は増加傾向あり、23年3月は16.0台で10年前の12.3台から増加。傭車は減少傾向が顕著で、23年3月は59.3台で10年前の86.7台から約3割減少している。

カーゴニュース 07月25日号

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