国交省 外来トレーラ自動化で現場実証

運用方法、ルールの検討が必要

国土交通省は5月26日、コンテナターミナルにおける外来トレーラの自働化に関する現場実証結果の結果をとりまとめた。ターミナルを再現した模擬フィールドで、自働走行の基本動作や安全性に大きな問題がないことを確認。一方で、社会実装のためには、車両の走行速度や停止精度向上といったさらなる技術開発や、実際のターミナルをモデルとした運用方法や運用ルール等について関係者で詳細に検討することが必要であるとした。コンテナターミナルのゲート前における外来トレーラの待機時間が長時間化し、ドライバー不足やコンテナ輸送力の減少が問題となっている中、ドライバーの労働環境の改善や荷役効率の向上を図り、コンテナ輸送力を維持する必要がある。公募により実施場所として横浜港本牧ふ頭地区HDGオフドックバンプールを選定し、実際のターミナルにおける現地調査及び模擬フィールドにおける自働走行試験を行い、自働走行に係る安全性を検証した。具体的には、自働トレーラの走行軌跡、荷役を想定した位置および一時停止箇所における自動停止・発車を実証し、走行レーンからのはみ出し、GNSS(衛星測位システム)や各種センサーによる車両位置の検出精度、決められた荷役位置での停止精度、荷役機械との連携について現場実証を行った。

カーゴニュース 06月01日号

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