国交省 21年度の国内荷動きはプラス回復

「交通政策白書」公表

国土交通省は8日、2023年版「交通政策白書」を公表した。それによると21年度の国内貨物輸送量(トンベース)は42億5000万tで20年度の41億3000万tより1億2000万t増加(2.9%増)した。モード別に20年度対比をみるとトラックは3%増、鉄道は1%減、航空貨物は2ケタ増の14%増、内航海運は6%増となった。トラックの輸送量は91年度に62.6億tを記録したのち減少傾向にあり、20年度はコロナ禍の影響で落ち込んだが、21年度はやや回復した。航空貨物はコロナ禍の影響による旅客機運休によるスペース不足が輸送量を大きく押し下げていたが、旅客機の復便に伴い伸長した。一方、国際貨物輸送量(トンベース)は航空貨物が23%増、海運(コンテナ)は3%増となった。港湾混雑やコンテナ不足により海上輸送が混乱したことから航空輸送へのシフトがあり、輸送量を押し上げた。

カーゴニュース 06月15日号

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