斉藤国交大臣 新幹線の貨物輸送、拡大に期待表明
斉藤国交大臣 新幹線の貨物輸送、拡大に期待表明
斉藤鉄夫国土交通大臣は17日、閣議後の記者会見で新幹線に貨物輸送拡大に向け、必要な調査・検討を行うと表明した。実施に当たっては2023年度補正予算を活用する。 斉藤大臣は「新幹線による貨物輸送については21年に一部区間で開始され、今年4月に東海道新幹線においても開始されるなど、全国の新幹線に広がっている。具体的には、車内のスペースを活用して宅配便や鮮魚・鮮果、医療関係品、半導体などの付加価値の高い品目を輸送するサービスが行われている」と新幹線による貨物輸送の現状について説明。加えて「新幹線の速達性を活用することで、各地の旬の特産品を輸送し、販売するイベントが開催されるなど魅力的な取り組みが行われている。こうしたサービスがさらに拡大すれば、物流の『2024年問題』への対応や地域の活性化、カーボンニュートラルへの貢献などにもつながる」とし、物流課題の解決方策として貨物新幹線への期待を表明した。 その上で今後の国の施策について「新幹線による貨物輸送サービスのさらなる拡大が進むよう、JR各社と連携し、新幹線による輸送ニーズの把握や掘り起こし、荷役方法の効率化などの課題の解決に向けて必要な調査や検討を行っていく」と方針を示した。
カーゴニュース 5月23日号