国交省「安全プラン2030」の内容固まる
一般と軽貨物を分け、目標達成目指す
国土交通省は1月28日、2026年から30年までの「事業用自動車総合安全プラン2030」(安全プラン2030)の最終案を固めた。今月上旬に意見公募(パブリックコメント)を行った後、3月末に閣議決定を経て公表する。トラック・バス・タクシーを合わせた2030年までの全体の事故削減目標は、24時間死者数225人以下(バス・タクシーの乗客は死者数ゼロ)、重傷者数1740人以下、人身事故件数1万6500件以下、飲酒運転ゼロ件とした。トラックの目標は近年貨物軽自動車(軽貨物)の事故が増加していることを踏まえ、「安全プラン2030」で初めて、軽貨物を除いたトラックと軽貨物を分けてそれぞれに目標を掲げた。軽貨物を除いたトラックは、24時間死者数175人以下、重傷者数820人以下、人身事故数5800件以下、飲酒運転ゼロ、追突事故件数2380件以下とした。一方、軽貨物は、24時間死者数15人以下、重傷者数300人以下、人身事故件数3300件以下、飲酒運転ゼロ、追突事故件数970件以下とした。なお「安全プラン2025」でのトラックの目標値(一般トラックと軽貨物を合わせた数値)は、重傷者数のみ達成したものの、24時間死者数、人身事故件数、飲酒運転、追突事故件数のいずれも未達成だった。「安全プラン2030」により実施する重点施策は、(1)ドライバーや運行管理者の安全意識向上に向けた行動変容(2)運行管理の未実施や飲酒運転など悪質な法令違反の根絶を図り(3)ICT(情報通信技術)や自動運転など新技術を活用した運行管理の行動化や先進安全車両・自動運転車の普及を推進。併せて、(4)健康起因事故の防止や経験が未熟なドライバーへの安全対策の徹底(5)業態・地域に応じた事故対策の検討や軽貨物の事故の実態把握(6)高速道路から生活道路に至る道路ネットワークの体系的整備と機能分化の推進――など。 トラックの施策では、荷主の違反原因行為の是正・防止に努めるとともに、飲酒運転の根絶に向け国とトラック業界が連携し全力で取り組む。健康管理関連では過労死防止や睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策を推進する。新技術を活用した施策では先進安全自動車(ASV)の普及や車両周辺の安全確認支援装置、アルコールインターロック装置などの導入を促進。従来からの取り組みでは運輸安全マネジメントの一層の定着と取り組みの深度化を図るため官民で啓発活動を展開する。道路関連では、重要物流道路の機能強化や追加指定を行うとともに、ミッシングリンクの解消、高速道路の4車線化の推進など道路ネットワークの整備を促進する。
カーゴニュース 2月5日号